レバレッジって全部同じだと思ってた

レバレッジって全部同じだと思ってた。2つの箱を見比べて首をかしげる作業服の男性 資産形成

前回、「インデックスって遅くない?」と友達に言われて、計算してみたという記事を書きました。

計算したら本当に友達の言う通りで、じゃあ速くする方法はあるのか、ひとつずつ調べることにした。その1本目です。

まずはレバレッジから。

正直、借金だと思ってた

レバレッジって聞くと「借金して投資するやつ」ってイメージありませんか。自分はそう思ってました。

ハイリスクで、失敗したら借金背負って終わり。近づいちゃいけないやつ、みたいな。

でも調べたら、2種類あるらしいです。

種類その1:商品の中で完結するタイプ

レバナスとかTQQQとか呼ばれてるやつ。投資信託やETFの一種です。

これ、自分が借金してるわけじゃないんですよ。

商品の中で先物とかを使って倍率をかけてるので、買う側は普通に投資信託を買ってるのと同じ。追証(追加でお金を入れろと言われるやつ)も来ないし、最悪ゼロになっても、それ以上請求されることはない。

……あれ、思ってたより怖くない?

と思ったんですが、そう甘くなかったです。

「減価」という落とし穴

こいつら、「1日の値動きを2倍・3倍にする」商品なんですよ。

長期で2倍・3倍になる商品じゃない。ここ、完全に勘違いしてました。

数字で見るとこうです。

普通3倍
スタート100100
+10%(3倍なら+30%)110130
−10%(3倍なら−30%)9991

上がって下がって元に戻っただけなのに、3倍のほうが減ってる。

これが「減価」で、上下を繰り返すほど削られます。横ばい相場が一番きつい。手数料も普通のインデックスより高めです。

ちなみに倍率も商品ごとに違って、よく聞く「レバナス」は2倍、アメリカのTQQQは3倍でした。ここも一緒くたにしてた。

種類その2:自分が借りるタイプ

信用取引、FX、あと不動産投資のローンもここです。

こっちは本当に借りてます。

  • 信用取引:証券会社からお金や株を借りて売買。自己資金の3倍くらいまで
  • FX:証拠金を預けて、その何倍もの取引。国内だと最大25倍
  • 不動産:銀行からローンを借りて物件を買う

共通してるのは、追証があることと、元本を超えて損することがあること。

投資したお金がゼロで終わり、じゃなくてマイナスになりうる。自分が思ってた「レバレッジ=怖いやつ」は、たぶんこっちでした。

まとめると、怖さの種類が違う

商品の中で完結自分が借りる
レバナス、TQQQ信用取引、FX、不動産ローン
損失の上限投資した額まで元本を超えることがある
追証なしあり
危険の形じわじわ削られる急に終わる

「レバレッジ=借金=危険」って雑に覚えてたけど、実際は急に死ぬタイプじわじわ削られるタイプの2つでした。どっちも危険だけど、形が違う。

じゃあ、何のための商品なの?

ここまで書いてて「減価するなら、そもそも何のためにあるんだ」と思ったので、そこも調べました。

本来の使い道は、だいたい3つあるみたいです。

① 短期で方向に賭ける

「来週◯◯があるから、たぶん上がる」と思ったときに使う。決算とか金利の発表とか。

100万円持ってて指数が5%上がった場合、普通のETFなら+5万円。3倍なら+15万円です。

普通のETFで+15万円を狙うには300万円必要なので、手持ちが少ないけどこの局面には賭けたいというときの道具、ということですね。

大事なのは、これ買ったら売る前提の使い方だということ。「買って放っておく」という発想が最初から無いです。

② 資金効率を上げる

これが一番おもしろかったです。「レバレッジをかける」んじゃなくて「現金を手元に残す」ための使い方。

たとえば手元に300万円あるとして、

AさんBさん
やること300万を普通のETFに全部100万を3倍ETFに
株の値動き300万円ぶん300万円ぶん(ほぼ同じ)
手元の現金0円200万円

値動きはほぼ同じなのに、Bさんの手元には200万円残ってる。暴落時に買い増せるし、急な出費でも株を売らずに済みます。

ただし減価があるので、放っておくと目減りする。定期的な調整が必要で、手間はかかります。

③ ヘッジ(保険)

これはまとまった資産がある人向け。

持ち株を売りたくない(税金がかかるし長期で持ちたい)けど、下がりそうで怖い。そんなときに「下がると儲かる商品」を買っておいて、痛みを和らげる使い方です。

倍率がある分、少ない資金で保険がかけられます。

3つに共通してること

並べてみて気づいたんですが、全部これなんですよ。

「一時的に」「目的があって」「期限を決めて」使う。

どれも「持ちっぱなし」がない。つまりレバレッジ型って、能動的に管理する人のための道具なんですよね。放っておく前提で作られてない。

インデックス積立が「放っておくのが正解」なのと、真逆です。

こういう人なら、噛み合ってそう

じゃあ誰が使ってるんだって話ですが、調べた感じ、こういう人とは噛み合ってそうでした。

  • 相場を見るのが苦にならない人:放っておく商品じゃないので、定期的に見る前提がある人
  • 出口を先に決められる人:「ここまで上がったら売る」と決めて、実際に守れる人
  • 余剰資金の一部でやる人:生活に影響しない範囲で。全額突っ込む商品ではない
  • 仕組みを分かった上で選んでる人:減価も日次計算も知った上で、それでも使う理由がある人

実際、上がり続ける相場では単純な3倍以上に増えることもあるので、そこに賭けて管理できる人にとっては、ちゃんと機能する道具なんだと思います。

逆にヤバそうなのは、たぶんこっち。

  • 「上がるらしい」で買う
  • いつ売るか決めてない
  • 生活費や生活防衛資金を入れる
  • 買ったら放っておくつもり

……最後のやつ、自分です。

で、自分はどうするか

今のところ、どっちのタイプにも手を出さないです。

理由は前回書いた通りで、自分の場合リターンを倍にするより入金を増やすほうが効くフェーズだから。リスクを取る意味が薄い。

あともうひとつ。自分は「放っておきたいからインデックスを選んだ」人間なんですよね。

レバレッジは管理する人のための道具。設計思想がそもそも真逆でした。

道具が悪いんじゃなくて、自分と噛み合ってない。そういうことだと思います。

ただ、「よく分からないから怖い」から「分かった上でやらない」に変わったのはデカい。

……とはいえ、まだ引っかかってることがあります。「指数が長期で右肩上がりなら、倍率かけたほうが得なんじゃないの?」というやつ。これは次で調べます。

※この記事は自分の記録であって、投資をすすめるものではありません。判断はご自身でお願いします。

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